「日常生活」で普段乗りする為のピスト仕様について
第2回の今日は
そこそこのスピードで走れる「ギア比」
についてです。
▶前回【ストリート】"日常生活でのピスト"を考える【その1】はこちら
前後一枚ずつのギアで変速機構のないピストバイクは、「ギア比」を変えるだけで走りがまったく変わります。
ギア比ってゆうのは「ペダルを一回転させた時に、後輪が何回転するのか」を示します。
ギア比出し方の計算式は【チェーンリングの歯数÷コグの歯数=ギア比】となります。
例えば「チェーンリング歯数(クランクに付いてる前のギア)が"48"」「コグ歯数(リアについてる小さいギア)"16"」の場合→【48÷16=「3.00」】、つまりペダルが一回転周ったときに後輪はジャスト3回転する、といった具合です。
日常生活を考えたときの「ギア比」はどれくらいがベストなのか
探ってみようと思います。
ギア比を決定する際には、
「スピード」と「走りやすさ」
を考えながらだと決めやすいかと思います
比較対象としてですが、ママチャリの場合。
一般的な成人がママチャリで走る平均速度は【15km前後】と言われています。
とゆーことは、、めちゃくちゃペダルを回して15km以下、とゆうギア比は辛いですね。
無理なく15~18km以上でも走行出来て、ちょっと回したら20km以上出る。
街乗りには現実的なスピードかと思います。
30km以上のスピードが軽く出るようなギア比でセッティングしていると、馴れないうちは危険です。
固定ギアで乗っていればなおさら。ある程度の減速をする距離がなければスグには止まれません。
ギア比をあげすぎた場合はスピードは出ますが「走りやすいか」というとそうでもありません。
トップスピードは上がる代わりに出だしの発進が遅れます。「ペダルが重い」と感じる状態です。
ストップ&ゴーが多い街乗りでは、高すぎるギア比は活かしきれません。
最高速になる前に信号につかまり、出だしも加速が悪い。
これは走りやすい状態とは言えませんよね。
街乗りのギア比は2.7前後がちょうどいいとされています。
ですが、2.7前後のギア比といっても感じ方は個人差がありますし、目安がないと決めようがないと思います。
そこでピストバイクのギア比表をExcelで作ってみました。
※街乗りに適しているとされる「ギア比2.7前後」のセルに色を付けてみました
競輪選手ではギア比のセッティングが3.93にもなります。(現在、競技ルール上4.00までに制限されているため、最大ギア比はこの数値)
すさまじいギア比ですが、これは競技場に障害物がなく、ストップ&ゴーもない上に鍛え抜かれたカラダがあるからこそです。
街中で日常的に乗るとき、たしかにスピードを出したい時ってありますが
4.00程度のギア比で走り回るのはかなりつらいです。
筆者も以前に普段乗りピストをギア比「3.57」でセッティングしたことがありますが、
小路や大通りの信号でストップ&ゴーがある状況では、かえって目的地までの到着が遅くなった経験があります。
結局は「最高速を維持する時間がほぼない」事と、貧脚ゆえに「等間隔でペダルを回し続けられない」事でタイムロスしていたのです。
現在は「2.82~2.94」のギア比をメインにしています。(48t×17t と 50t×17t)
そこそこ飛ばせるし、ゆっくり走ってもふらつかない。トリック練習もできる。20kmちょいの速度で巡行しやすい。
"僕にとって"丁度いいギア比はこれくらいかな、ってところに落ち着きました。
ギア比をセッティングするときは、先にチェーンリングを購入(決定)した後にコグの歯数を決めていくとセッティングしやすいです。
ぶっちゃけコグの方がチェーンリングより安いので経済的ですし、、ww
完成車についてるギア比は「 3.00(48t×16t)」や「 2.88(46t×16t)」あたりがよく見られますが、コグ歯数を一つ増やして【17t】にするだけでも
違いは体感できますよ。
歯数の展開がおおい「GRUNGE」コグ。
値段もこなれてるので色々試してみるのにやっぱりおすすめ!
自分にとって走りやすいベストオブ「ギア比」探しの参考になれればうれしいです。
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