"遊べる"ピスト
春先になったからか通勤の道のりでも、ピストに乗る人を多く見かけるようになりました。
自転車で走るのが気持ちいいシーズンです。
単純に走るだけでも十分楽しいピストバイクですが、「走り」よりも「遊びやすさ(トリック)」を重視したピストもまた面白いものです。
今日から2回に分けて、「遊び/トリック」に振ったピストを組むとき役立つパーツをいくつか挙げます。
遊び(トリック)仕様のピストバイクとは
パーツもフレームも頑丈なものを
遊べる仕様のピストは、>>以前の記事<<でもご紹介した通り、出来るだけタフなパーツとフレームがおすすめです。
遊びやすさを重視した仕様のピストは、ある程度雑に扱うことが前提です。
転べばサドルも破れ、ペダルも端から削れ、いろいろな箇所が擦り切れていきます。
あまり高価なパーツは使わない方がいいかもしれません(心理的に笑)。
もともと廉価モデルの完成車についていたパーツなどは、軽量ではありませんが割に頑丈です。
余ったパーツや、完成車の取り外しパーツのシートポストやサドルを再利用するのもグッドです。
スピードを意識しないのであれば、重たいノーマルのBBでも上等です。
基本のパーツをトリック仕様に交換する
人が自転車に乗るとき、自転車と接する場所は【3箇所】あります。
それは「手」「尻」「足の裏」です。
それぞれが「ハンドル」「サドル」「ペダル」に接します。
まずはこの基本の3箇所から見直し、パーツ選びをするのが近道です!
遊べる「ステム&ハンドル」
遊びがきくピストバイクに仕上げるためには「リラックスした姿勢で乗れる」ポジションを出すことが重要です。
深い前傾姿勢より、アップライトな乗車姿勢で視界を広くとれるようにするのがおすすめです。
ステムとハンドルを工夫すれば、上半身が起きたポジションづくりをできます。
ステムは長すぎると前傾姿勢になるので、割と短めに。
ハンドルは、高さが出る様にライザーバーでのセッティングがおすすめです。
ステムのおすすめは、長さや角度のバリエーションが広い「GRUNGE」。手頃で使いやすいです。他にも探し始めると、BMXやMTB系のステムでいいものがたくさん見つかります。
ハンドルは人気のロングバー/ストレートバーもグッドです。
「肩幅+両こぶし」程度の幅があり、ストレートなハンドルがおすすめ。
もっと手元の高さを上げたい場合は、「ライザーバー」を使います。
20mm程度のライズから70mmくらいのハイライズまで、自身にあったものを探しましょう。
おすすめはこちらのライザーバー。程よい50mmライズと高めの75mmライズもあります。(クランプ径は"25.4"です!)
クランプ径が"25.4"のハンドルを、主流のオーバーサイズ"31.8"のステムに装着するためには、【ハンドル シム】を咬ませる必要があります。
※「シム」→ステムとハンドルの隙間や、シートポストとフレームの隙間を埋めてくれるプレートのこと
他にも、BMX等でよく見る「インターセクトバー」もカッコイイですね。
また、ステム&ハンドルを選ぶときは【クランプ径】にご注意を!
遊べる「シートポスト&サドル」
シートポストは想像以上に負荷がかかります。
サドルを固定する「ヤグラ」のボルトが、"2点留め"のモノを選ぶのがおすすめされます。
"1点留め"よりもしっかり固定出来て、角度調節もしやすいからです。
「トムソン」は確かに使い勝手がよく頑丈です。
信頼の日本メーカー「日東」や、MTBパーツも有名な「Ritchy(リッチー)」も捨てがたいです。
シートポストにあわせるサドルは、あまりにもスポーツタイプのモノは向きません。
シティ系コンフォート系のサドルは、値段もこなれて座りやすく、選択肢も案外広いので色々と試すのも手です。
ただサドルに関しては一人一人お尻の相性があるのでなんとも難しいですね!笑
遊べる「ペダル」
踏み面の大きい「フラットペダル」。これが断然使用率が高いです。
足つきの良さに気軽さ。乗りやすさの化身【ママチャリ】の足元だって「フラットペダル」です。
踏み面が大きく、程よく厚みのあるものなら最高です。
金属製のフラットペダルもありますが雨の日などは若干滑るので、樹脂製(プラスチック系)をお勧めします。
ガンガン削れますが予想外に長持ちします。
フラットペダルには必須のストラップを装着し、足元は完成です。
後編につづく
走り用のピストを既に持っている、使わないフレームが余っている、自分で組む練習をしてみたいetc..
そんな方は、ぜひトリック仕様のカスタムも試してみましょう!
トリック仕様のピストは、例えばちょっとした買い物に使ったり、通勤前後の空いた時間に練習してみたり、ライフスタイルの幅も広がるはずです。
意外と記事が長くなりました。
次回、上げきれなかったパーツの続きと、セッティングを挙げていこうと思います。
miki
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