スペーサーの役割
ピストバイクもロードバイクも、そしてクロスバイクでも。
恐らくスポーツ自転車ユーザーの方は、ほとんどの方が【アヘッド式】のフォーク&ステムを使っていると思います。
NJSやクラシック系クロモリピストの【スレッド式】は少数派です。ロードバイクでもヴィンテージ系以外は9割9分がアヘッド式でしょう。
冒頭の画像をご覧ください(粗いですが・・)。これがアヘッド式です。
フォークコラム(フォークの真ん中の棒)がフレームトップチューブの中を貫通し、ステムがついてその先にハンドルがつきます。
そして、今回は【スペーサー】です。
画像の矢印が指し示している部分です。このトップチューブとステムの間に詰め込まれた輪っかたち。結構重要なパーツです。
そしてこれは、アヘッドステム採用のアヘッド式フォークの場合に使うものです。
スレッド式では必要がないパーツ。
スペーサーの主な機能はハンドルの高さ調整です。スペーサーを足したり減らしたりして、ステムの取り付け位置を上下に変え、ハンドルの高さを調整します。
また、フォークのがたつきを解消するときにも使います。以外とよく見かけるが、ステムを装着した際にステムの上辺とコラムのてっぺんをツライチにしていることで、適切にフォークを装着できておらず、フォークがガタガタしているケースです。
そんな時にスペーサーを追加してがたつきを解消したりします。玉当たり調整と呼ばれる作業です。
結構いい仕事するパーツなんです。
スペーサーは交換できる
だいたい完成車で購入したとき、最初からついてくるスペーサーは無機質な黒いやつです。
アルミないしスチールの、特に可もなく不可もないやつです。
そのまま使っていても別に問題は何もないです。けれど、ハンドルの高さを変えたくなったりした際にいざスペーサーを増やしたり減らしたりすると、絶妙に希望する高さ調整が出来ない時があります。
そんな時は新たにスペーサーを手に入れましょう。
高さもいくつかバリエーションがあるので、都合のいいものを見つけてくればOKです。
スペーサーの高さのバリエーション。
上から 10mm 5mm 2mm。
交換自体は簡単です。ステムの横についているボルトを緩めてトップキャップのボルトを外し、ステムを引っこ抜けば、簡単に取り外せます。
スペーサー自体は特に固定されている物ではありません。
簡単に差し替えが可能です。
▲スペーサー【2mm】
▲スペーサー【5mm】
▲スペーサー【10mm】
スペーサーで個性を出してみよう
スペーサーの役割は先に書いた通り、ハンドル高さ調整や玉当たり調整など、なかなか重要な部分を担っています。
その割に交換も簡単なパーツで、値段もお手頃です。種類も豊富です。
ならいっそ、黒一色よりもカラーを取り入れてはどうでしょうか?
フレームやホイールのペイント、カラー物取入れはちょっと勇気がいりますが、スペーサーなら派手色にしても案外気になりません。
愛車にカラーを取り入れてみたいとき、先ずはスペーサーからトライしてみましょう。
細かい部分を変えてみてから、クランクやシートポストなどちょっと目立つパーツのカラーコーディネイトをするのもいいですね。
アルカンシエル。ロードレース・チャンピオンジャージの配色をイメージ。
赤/青/黒/黄/緑。オリンピックのマークも同じ配色。
同じ黒のスペーサーでも、カーボン製の物を使うと少し印象も変わります。
まあ性能や速度が上がるなんてことない部分ですが。笑
ハンドルやステム交換をする際には、ぜひスペーサーの総交換を検討してみても宜しいかと思います。
折角なら、細かい部分でもこだわりを主張してみましょう!
miki
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