タイヤは機能性と耐久力で選ぶ
これまでこのブログを通して、「タイヤ」について何度か投稿してきました。
さて自転車のタイヤに求めるものとは何でしょう。
まず、多くの人が「耐久性」を求めるでしょう。当然です。しょっちゅうパンクされたりするようなタイヤは実用性に欠けます。
次は「機能性」でしょうか。性能と言い換えていいと思います。しっかり地面をとらえる「グリップ力」、快適に進める「転がりの良さ」、スポーツ自転車に装着するうえで重視もされる「重量」その他etc..
求めればきりはないですが、要は"軽く、丈夫、よく走る。"そんなタイヤがスポーツ自転車に向いてるわけです。
すっかり装着率も増えた「チューブラータイヤ」や「チューブレスタイヤ」などは理想的なタイヤです。チューブを必要としない分、軽量になりますし。
ただしこういったタイヤは、「リム」も対応したものでそろえる必要がありますし、えてしてそこそこに高価です。
街乗りでパンクしたら泣けてきます。
そんなわけで、いまだ根強く「タイヤ+チューブ」の組み合わせは現役かつ主流です。
この組み合わせで機能性も耐久力も備えたタイヤは、やはり王道のコンチネンタルのシリーズなどがおすすめですし、ぼく自身も使ってきました。
定番のタフタイヤ、ゲータースキン
安いタイヤの問題点
基本的にタイヤは良いものを使うべきです。
良いものはやや高価ですが、値段はダテじゃありません。そこまで高価ではない「シックスリック(thickslick)」ですら、スキッドなどで酷使しない限りはふつうに街乗りで2年近く使えました。(←乗る距離や走り方によりますが)
安いタイヤの問題点は、耐パンク性の低さや重量感、転がりの悪さなどがあげられます。高いタイヤの後に装着すると、何とも言えない微妙さを感じることができます。
ただし、安いタイヤにもある程度当たりはずれはあります。ものによっては意外なほどに気に入ることもあるでしょう。食わず嫌いで使わないのももったいないです。ある程度タイヤをいろいろ試してみると、安いタイヤにも何か光るものを感じる瞬間があります。
CST(チェンシン)のタイヤ
ある程度名の知れたメーカー物のタイヤならネット通販は全然OKと思っています。そこまで激しい個体差を感じたことはありません。amazonやショップのECサイトで簡単に手に入りますし。入手性も抜群です。
ただし、安いタイヤは現物をみて、手に取って選ぶ方が何かと安心です。
そんなわけで久しぶりにやってきました。ウエムラサイクル通称ウエパー。
自転車パーツ豊富な大阪の路面店といえばここです。
大体のものが手に入ります。ピストパーツのコーナーは店内入って一番奥の方にあります
ウエパー梅田店
ちなみに本店は住之江の方です
梅田店より小さいですが、かなりニッチなパーツもたくさんありますので是非
ウエパー本店
ウエパーは常に特価品の宝庫です。あのパーツもこのパーツも、ゲリラ的に謎に安くなることがあります。値付けの基準は一体どうなってるのやら笑
今回入手した安タイヤがこれです。
CST(チェンシン)Transformers(C1288)。
お値段は画像の通り。まぎれもない安タイヤ。
【700×28c】ということで、ピストにも全然使えますね。28cということでそこそこ太めのタイヤのはず。
ですが、見た目はどう見ても23cあるかどうか・・な印象。笑
タイヤの両サイドはベージュ系のカラーパターンが入ってます。
見た目はなかなかクラシカルな雰囲気でグッドです。タイヤ表面の仕上げも案外細かくて綺麗なものです。
パッと見はチューブラータイヤのようなヴィジュアルです。NJS系の細い鉄フレームにもよく映えそうです。
ちゃちゃっと装着してみた感じがこれです。
タイヤサイドにベージュが入っているとシルバー系パーツとの相性も鉄板です。
CST(チェンシン)Transformers(C1288)のインプレ
結論から言えば、今回のタイヤはまずまず調子はいいです。
実際に手に取ってみた感じ、タイヤのセンターはそこそこの厚みがあり、スキッドなどで酷使しなければ割に長持ちするかもしれません。
空気圧の上限は100psiですが、少し下げて90psiで空気を入れてみました。
コンチネンタルのタイヤなどは割ともっちりしたマイルドな乗り味ですが、このタイヤは結構固め。地面の凸凹による振動は結構ガツガツ来ます。安いタイヤには乗り味固めなものも多いです。
以外にも、グリップはしっかりしていてスピードも乗りやすく、転がりやすいタイヤです。けれどもスキッドはめちゃくちゃ滑るという。よくわからない(?)一本です。
特徴としては
- 安いわりによく転がる
- 安いわりに見た目は悪くない
- スキッドするとチューブラータイヤのような甲高い音がする
- 表記は【28c】でも、どう見ても【23c】
そんな感じです。
さて、最後太字にしましたが、これが安いタイヤにありがちな部分です。
【700×○○c】
△この○○に入る部分の数字が大きくなればなるほど、タイヤの"幅"がひろくなります。
【28c=28mmの横幅】
こんなイメージでOKです。
タイヤの幅表記については、同じ"28c"でもメーカーによりけりで、実測はけっこう変わります。例えば"thickslick"の28cなら、"Vittoriaランドナー"の32cとそんなに変わりません。
しかし今回のタイヤの"28c"は明らかに28cのサイズ感ではありません笑
どう見ても(というか実際に測っても)やっぱり"23c"くらいです。細タイヤが欲しかったので全然OKですが。
このように、実際に現物を見てみることは、イメージ違いを事前に防ぐためにも結構重要です。
馴れないうちは現物チェック
自転車のパーツ全てに言えることですが、慣れないうちは実際に現物を見てみたり、いろいろなサイトの情報を見比べてみたりすることは重要です!
いざ届いてみたら「サイズが合わない!」なんてことは、自転車カスタムのあるあるです。
可能であれば、実際に見て、触れて、質感をチェックすることもしてみましょう。
今回は"ウエパー"で特価品のタイヤを買ってみた内容を記事にしました。
これまでタイヤはいろいろ試したつもりでしたが、たまには低コストで遊びのある選択をしてみるのもいいかもです。実際今回のCST(チェンシン)は個人的に当たりです。
タイヤ一つとっても結構種類はある上に、使用するとそれぞれフィーリングは異なります。
ある意味で"サドル"と同じくらい、こだわり始めるときりがないパーツかもしれません。
今使っているタイヤが完成車付属のモノのままだったり、長らく同じメーカーのタイヤを使い続けて若干飽きたりしてきたときは、、
普段買わないようなタイヤにトライすると意外な発見がある(かも?)と思います。
miki
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