大は小を兼ねる?ピストフレームのサイズと選び方!

大きめのフレームと小さめのフレーム


フレームサイズが明らかに合っていない人をたまに見かけます。

SNSやメルカリでも「サイズが合わない為出品します」的な投稿がよくあります。


サイズが合わないと何が困るのかというと、

  • シートポストが出せない
  • ハンドルに手が届きづらい

など、乗車に無理がでる/乗りずらいポジションになることが挙げられます。


乗れたとしても車体の取り回しがしずらかったり、その後思うようにカスタムできない/パーツを選びずらい、etc..

これでは楽しくないですよね。


ところでこれらの難点が出るのは、「ライダーの体に対して"明らかに大きいフレーム"を選んだ時」です。

最近アパレル方面ではビッグシルエットも人気ですが、自転車のフレームはジャストサイズが正義です。

明らかに大きいのも極端に小さいのも困りものです。サイズ選びは重要なんです。


サイズ選びの目安として、サイズ表があります。

フレームのサイズ表は、よく見かける表記がこのような感じです▼

この"○○mm"の数字が示しているのは"シートチューブ"の長さです。

下の画像をご覧ください。

「シートチューブ(c-t)」という記載の"c-t"についてですが、これは[ Center to Top (中心から先端)]の略です。

よく見て頂くと、寸法を示す線が【BBの"中心"】から【シートチューブの"てっぺん"】まで引かれていますよね。

サイズ表に記載されているシートチューブ長の表記は、この"c-t"で記されている場合がほとんどです。


そして「トップチューブ(c-c)」の"c-c"は、[ Center to Center (中心から中心)]です。

トップチューブとシートチューブ、トップチューブとヘッドチューブのそれぞれのパイプの中心が交わる距離。

"交点から交点まで"の長さです。

トップチューブ長から見る適正伸長の目安は

  • トップチューブ530mm=身長165cm~175cm
  • トップチューブ545mm=身長170cm~185cm
  • トップチューブ560mm=身長180cm~190cm

ざっくりこういった表記がよく見受けられます。

実際のところ座高や腕の長さなどから個々人で感覚は変わりそうなものですが、かなり適正伸長に幅がある為、大外れすることはまずないはずです。

トップチューブ長についてもっと詳しく書かれているサイトがあるのでリンクを載せておきます。

FRAME様のWEBサイト


これで【サイズと適正伸長】についての関係は見えてきました!けど・・

数字ばかりでイメージしづらいですね。笑

そこで。



迷ったら小さめサイズを選ぶ


大は小を兼ねる

ということばがあります。

「大きいモノは小さいモノより幅広く役に立つ」という意味です。

しかし。


自転車、特にスポーツタイプ自転車のフレームサイズにおいては

この法則が成り立ちません。

むしろ小は大を兼ねます。この表現は正しくないかもしれませんが笑


ひとまず、言葉やジオメトリの数値だけではピンと来ないと思いますので・・

"シートの高さやハンドルまでの距離が同じ"条件で、フレームのサイズが変わるとどうなるのか。

比較画像を作ってみました。


先ずは以下の画像をご覧ください。

身長/股下が全く同じライダーが乗ることを想定しています。

ですが、見た目がだいぶ違いますよね。

フレームサイズが大きい場合

身長/股下に対してフレームサイズが大きい場合、シートポストを長く出すことができません。

シートチューブ上にすぐサドルが来る感じになります。

また、フレームサイズに比例してトップチューブも長くなるので、ステムをめいっぱい下げてもシートと水平くらいになってしまいます。

乗車姿勢は上半身が起き上がるようになり、前傾は取りずらくなります。


フレームサイズが小さい場合

身長/股下に対してフレームが小さめの場合シートポストをしっかり出すことができます。

また、ゆるく乗るためにサドルを下げたいときもこれなら融通が利きますね。

フレームサイズが小さくなると、ステムも長めのモノから短めのものまで選択肢が広がります。

短めステムにライザーバーをつけてゆったり流すカスタムも出来れば、長めステムにドロップハンドルで深い前傾を取るポジションも選択できます。

イメージ画像でハンドルとサドルに高低差をつけていますが、このようなシルエットになると"いかにもピスト!"な印象になりますよね◎



先の2枚の画像は、いずれもシートの高さやホイールベースを全く同じにしています。

比較して頂ければより分かりやすいかもしれません。

いかがでしょうか。

同じ乗車ポジションでも見た目の印象まで結構変わります。



最適なポジション出しはパーツでカバー!


フレームの時点からぴったりジャストサイズを選べれば、もちろんそれが良いです。

ただ市販フレームではオーダーフレームのように「完璧」とはいきません。

サイズ選びに迷ったら、大きめより小さめのフレームサイズを選択した上で、ステムやシートポストを交換してポジションを出す方がおすすめです。

失敗してフレームを買い替えるより、パーツを買い直す方が楽ちんです。


初めは「サイズがぴったり合った!」と感じても、乗り続けるうちに「少しサドルを下げたいor上げたい」と感じたり、"クランクの長さが合わない!"、"乗っていてしんどい・・"

様々な理由でパーツ構成を変えたくなるときがあります。

そんな時にもジャスト~小さめのフレームなら割と柔軟に対応できます。


ポジション出しはこのようにパーツ交換でかなりカバーできるので、土台となる"フレーム"は購入前に

【大きすぎないか】

この点をしっかり意識してチェックすることをお勧めします。


miki


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2021/03/13

このブログの更新は、今後新サイトで行います!もちろん、今のこのサイト自体は残しますのでどうぞよろしくです◎

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