NJSピスト | ハンドル交換 その3

トラックハンドル

あの「ぐいっ」て曲がった曲線美が美しい「トラックハンドル」。

ドロップハンドルの一種ですね。


さてドロップハンドルといってもいろんな種類があります。

エアロ形状につぶしが入ったものとか。シャロ―とかアナトミックとか。深曲がりとか浅曲がりとか。カーボンだとかアルミだとか。。ほかetc...


こんな感じで「ドロップハンドル」っていっても、その種類は結構ありますね。

サイズ規格や素材まで言い始めたらきりがないくらい、種類がありますね。



形状と特徴

しかしながら。

いわゆる「ロードバイク用」のドロップハンドルと、競輪やトラック競技用のドロップハンドル(トラックハンドル)で決定的に違う点は、フラット部分の形状です。

ここをみるとぱっと見で判断できますね。


トラックハンドル「通称:トラハン」は、元来ハンドルの下部分の、フレームに対して平行になる部分「通称:下ハン」を持つように設計されてます。ハンドルの上面にあるフラット部分を持つことはあまり考えられてないんです。

だから、ロード用ドロップハンドルのように、ステム横に水平のフラット部分を設けていない訳ですね。


じゃあ、「ロードバイク用のドロップハンドルは何でフラット部分あって、トラックハンドルにはないのか」って疑問ですが、これは競技の目的に依ります。


ロードレース

ロードバイクで行うロードレースは、基本的に「長距離」を走り、走る場所は屋外です。それは山だったり、市街地のストレートだったり、潮風の強い海沿いだったりします。一台のバイクで色々な場所を走ることになります。

この時、ロード用ドロップが性能を発揮します。ずっと下ハン握りっぱなしのスプリント姿勢で、あらゆる環境を走るのは、ただの拷問です。どんな超人でもぶっ倒れます。

そのため、ロードドロップには水平部分があります。これにより、ライダーはハンドルを握るポジションが増えて、疲労具合を分散しながら様々なステージを走ることができる。ってもんです。


トラック競技

一方、トラックレースや競輪競技は屋内施設も含む、しっかり整備された競技場で行います。走る場所は競技場。路面はきれいにフラット化され、上り下りもありません。そして全力のスプリントを行います。ロードバイクがマラソンなら、トラック競技は50M走です。

ちょっと極端かな。

ともあれ、スプリントをするときにはキツイ前傾姿勢になり、ロケットのごとく加速するために、ロードバイクでも下ハンを握って鬼のように加速します。短時間で最大限の力をペダル、クランクへぶつける必要があるトラック競技では、様々なポジションを握る必要がないってことですね。


街乗りでのトラックハンドル

「トラックハンドルのデザインが好きだ!」

「ガチっぽくてかっちょいい!」

そんなわけで街乗りでも使いたくなるってもんです。


が、しかし。

トラックハンドルってのはそもそも、競技用のインダストリアルデザインなわけで。

街中で下ハン握りっぱなしで走ることは、現実的に少ないんですよね。


街乗りでは必然的に、ロードドロップのフラット部に相当するところを握る機会があるわけです。

まーこれが握りづらいです。なんせ、ストレートになっているわけではなく内側に湾曲していますから。

それに、金属面むき出しの状態で握りこむと、手汗もかく夏場は手が滑ります。冬は冷たくて手が壊死寸前。


おいそれと飛ばせません。スキッドしたくてもしづらくて仕方ない。


それを解消するために、いっそバーテープを巻くという方法があります。

トラックハンドルで街乗りなら、バーテープ。


バーテープを巻く。

本来トラックハンドルは、特に競輪においてバーテープは巻きません。下ハン部分にグリップを装着します。フラットバーによく使う、あのグリップ。


けど、グリップじゃー短すぎてフラット部分に相当する所までカバー出来ません。

そこでバーテープを巻くわけです。
この時、ロード用で安売りされてる分厚い「コルク系」のバーテープは、ボリュームが出すぎて美観が損なわれるので、僕は「カブト」のバーテープをよく使います。

シュッとしたトラハンのシルエットを出しつつ、グリップ力アップ。

1000円ちょいですが、なかなかどうして。優秀なバーテープです。
どうです?

これなら違和感なくトラハンにマッチしませんか?
まぁ、金属面の曲線美は失われますが、乗りづらいままでは、いかに大好きでも愛せません。


どんだけ見た目良くても、相性があわなきゃずっと一緒にいれないのは、人もチャリも一緒です。笑


NJSをどうしても街乗りで使いたい時は、いっそ割り切ってバーテープ。

1度お試しあれ。

miki

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2021/03/13

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